最高裁判所第三小法廷 平成10年(行ツ)205号 決定 1998年10月07日
大分市大字三芳二〇二五番地の一
上告人兼申立人
第二はとタクシー株式会社
右代表者清算人
佐藤弘章
右訴訟代理人弁護士
山本洋一郎
三井嘉雄
大分市中島西一丁目一番三二号
被上告人兼相手方
大分税務署長 池田隆至
右当事者間の福岡高等裁判所平成九年(行コ)第三号法人税更正処分等取消請求事件について、同裁判所が平成一〇年四月一七日に言い渡した判決に対し、上告人兼申立人から上告及び上告受理の申立てがあった。よって、当裁判所は次のとおり決定する。
主文
本件上告を棄却する。
本件を上告審として受理しない。
上告費用及び申立費用は上告人兼申立人の負担とする。
理由
一 上告について
民事事件について最高裁判所に上告をすることが許されるのは、民訴法三一二条一項又は二項所定の場合に限られるところ、本件上告理由は、理由の不備・食違いをいうが、その実質は事実誤認を主張するものであって、明らかに右各項に規定する事由に該当しない。
二 上告受理申立てについて
本件申立ての理由によれば、本件は、民訴法三一八条一項の事件に当たらない。
よって、裁判官全員一致の意見で、主文のとおり決定する。
(裁判長裁判官 千種秀夫 裁判官 園部逸夫 裁判官 尾崎行信)